袴田事件について、先日静岡地裁が袴田さんに無罪判決を言い渡し、そのことに検察が控訴しなかったことによって袴田さんの無罪が確定しました。
失われた時間はあまりにも長く、こんなことがまかり通る社会なのかと絶望的になります。
日本は本当に民主主義の先進国なのだろうか。
警察もだが、特に検察はおよそ20日間にわたり、苛烈な取り調べを行い(私は経験ないが)、自白を強要して起訴をする。
起訴されたら99%は有罪となる。
量刑は求刑の80%が相場だ。
つまり検察が懲役10年を求刑したら事務的に懲役8年の刑が科せられる。
そういう意味では裁判官も同類だ。
何せ60年近くも再審請求をほったらかしにしたのは裁判所なのだから。
検察官も裁判官も司法試験という、わが国で最難関とされる国家試験を突破しなければならない。
合格者は東大をはじめとする、いわゆる一流大学の出身者がほとんどだ。
私が以前勤務していた職場に、それこそ一流といわれる高校・大学の出身者がいた。
彼は学歴で人を計るものさしとする傾向があるように感じた。
いわゆる偏差値がそれほど高くない大学の出身者に対しては見下す態度をとるのである。
検察官や裁判官もエリート中のエリートでもあるので、(すべてではないにしろ)中には特権意識をもつ者もいるのではないか。
図らずも袴田さんは、そんな連中に人生を台無しにされた、そんな思いを強くしたニュースでありました。
ちなみに最近の冤罪事件として、大川原化工機事件も同じく人間性のかけらもないひどい事件だったと思います。