ノーベル平和賞が発表され、日本被団協が受賞することが決まりました。

おめでたいニュースのような気もしますが、何となく複雑な気持ちになります。

なぜならば、日本に原爆が落とされなければ多くの犠牲者が出ることもなかったし、このような賞をもらうこともなかったからです。

それでも被爆者の方々の長年にわたる「ノーモア ヒバクシャ」の活動に報いる大きな成果だと思います。

私はこのニュースを聞いて涙が出そうになりました。

私は広島や長崎の原爆資料館に足を運んだり、語り部さんの話を聞いたりして核兵器の恐ろしさを強く感じていたからです。

世界では、ロシアのウウライナ侵攻に対してプーチンが核兵器の使用をちらつかせたり、同じく核保有国のイスラエルや中国も地政学の枢軸となっています。

ノーベル財団は、このような動きに対するアンチテーゼとして被団協にこの賞を与えたのだと思います。

日本でも、保守派を中心に核武装を主張する人たちが存在しているのは残念なことです。

ともあれ風化しつつあった原爆の被害について、あらためて一石を投じるきっかけになったのはよいことだと思います。

ついでに沖縄の基地問題についても多くの人たちに関心をもってもらいたいです。