アメリカ大統領選挙が行われ、共和党のトランプが返り咲きを果たしました。
これで世界の混迷は深まっていくことでしょう。
今回の結果を最も喜んでいる人物の一人がロシアのプーチンです。
アメリカはウクライナの支援を減らし、ヨーロッパ諸国に対してはNATOへの負担の増加を求めてくるからです。
トランプは、台湾に対してもハイテク産業がアメリカ経済を侵食しているとして、あまりいい印象は持っていないようで、中国の習近平も喜んでいると思います。
逆にイスラエルへは支援を強化し、中東情勢のさらなる悪化が懸念されます。
また、トランプの就任によって気候変動枠組み条約(地球温暖化防止条約)やTPP(環太平洋連携協定)からの再離脱もあり得ると思います。
トランプは、自分が大統領になったらインフレを終息させると言っていますが、保護貿易を推進すればインフレがさらに進行するのは目に見えています。
何でこんな人物をアメリカ国民が選んだのかと思いますが、現状に不満を持つ人々がトランプなら何となく今よりよくなるんじゃないかと根拠のない期待をもったからなんでしょう。
トランプが当選してよかったのは、アメリカ国内の混乱が(おそらく)起こらないことぐらいでしょうか。
もしトランプが落選していたら、トランプが煽ってアメリカのいたるところで暴動が起きていた可能性があると思います。